石川県能登地方で震度6強の地震
大型連休中の今日、2023年5月5日、14時42分ごろ石川県能登地方を震源(深さ12キロ)とし、震度6強(マグニチュード6.5)の大きな地震が起こりました。
16:45の気象庁の記者会見によると、この地域では、今日まで2年以上継続して大きな地震が起こっているようで、当面継続して地震が発生する確率が非常に高いそうです。
また、今後1週間以内に再び震度6程度の地震が起こる確率も高いそうですので、近隣エリアにお住まいの方はどうぞ十分にご注意なさってください。
しかしどうしてこれ程までに継続して石川県で地震が起こるのでしょうか?
東京工業大学が発表したデータによると、調査の結果、以下のような事が判明したということです。
2020年12月から活発化した能登半島北東部の群発地震の原因は未解明だった。 地震波データの解析から、非火山地域である能登半島下に地殻流体が広く存在することを明らかにした。 この地殻流体の上昇が群発地震の原因であることを突き止めた。
https://www.titech.ac.jp/news/2022/065274#:~:text=2020%E5%B9%B412%E6%9C%88%E3%81%8B%E3%82%89,%E3%81%82%E3%82%8B%E3%81%93%E3%81%A8%E3%82%92%E7%AA%81%E3%81%8D%E6%AD%A2%E3%82%81%E3%81%9F%E3%80%82
研究の結果、火山がない地域にも関わらず、地殻流体が広く存在することが確認され、この地殻流体の上昇が群発地震の原因であることが分かりました。
地殻流体とは岩石や鉱物の隙間に存在する水などの流体だそうです。
地震というと、プレート部分のズレだったりひずみが原因だと思っていたので、こういう理由もあるんですね。
【気象庁ホームページより引用】
今後想定される大規模地震
石川県以外でも、実は今後様々な地域での大規模地震が想定されています。
以下に代表的なところを挙げてみます。
南海トラフ地震
南海トラフ地震は、南海トラフ沿いの地震活動によって発生する大規模地震のことを指します。
南海トラフ地震は、東海地震や首都直下地震と並び、日本列島における最大級の地震リスクの一つとされています。
南海トラフ地震が発生する確率については、地震学者や気象庁などが独自に試算を行っています。
2018年に公表された気象庁の試算によると、南海トラフ沿いの地震活動が20年以内に起こる確率は70〜80%とされています。
また、それに伴うM8クラスの地震発生確率は30%程度と試算されています。
南海トラフ地震は、その危険とされる範囲が非常に広いですよね。
西日本の都市機能が停止するだけではなく、かなり深刻な被害が出るのではないかと想像されます。
首都直下型地震
首都直下型地震とは、東京を中心とする首都圏で発生する、マグニチュード7以上の大地震のことを指します。
東京は活断層帯が多く存在し、かつては首都直下地震が発生したことがあるため、首都直下型地震の発生リスクが高いとされています。
有名なところでは100年前に起きた関東大震災です。
日本気象協会が発表した2016年の報告書によると、首都直下地震が発生する確率は、30年間で70%とされています。
また、2021年に東京都が発表した報告書では、最悪のシナリオで死者10万人、全壊建物45万棟以上が発生する可能性があるとされています。
関東大震災では、地震の被害もさることながら、火災による被害が甚大でした。
建物や人工が密集している都市部においては、火災のほうが怖いと個人的には思います。
東海地震
気象庁によると、東海地震は南海トラフ地震や首都直下地震と同様に、日本を代表する巨大地震の1つとされています。東海地震は、東海地方を中心に起きる地震で、東海地方沖で海溝型地震が発生することが多いとされています。
東海地震の確率については、気象庁の長期地震予測に基づいて推定されています。最新の予測では、東海地震が今後30年間に起こる確率は70%以上とされています。また、M8.0以上の大きな地震が起こる確率は50%程度と推定されています。
地震は避けることができない 準備が大切
怖い怖いと言ってるだけでは、いざという時に大切な命を守ることはできません。
普段から、しっかりと地震や様々な自然災害に備え、防災対策や準備をしていきましょう。
けど、どんなものをどれぐらい準備していいのか分からない方も多いと思います。
そこで、以前ボクが投稿した記事を参考にしていただければと思います。
娘が赤ちゃんの時に東日本大震災を経験したことを綴った記事内容となっています。
記事中の準備しておくべきリストを参考に、ご家族の人数やスタイルに応じて、ご準備いただけたらと思います。
防災対策と言っても、特別なことをする必要はありません。
日常の中でも普段遣いが可能なモノを、防災対策として取り入れていく考え方=フェーズフリーを取り入れていきましょう。
特に保存食などの場合、知らないうちに保存期間が過ぎていたなんてことはよくある話です。
それではいざという時に役に立ちません。
有名なのは、普段ストックしているものを少しだけ余分に準備し、通常どおり使っていく、無くなったら補充するといった、『ローリングストック』などを取り入れるとベストです。
また、以下にフェーズフリーや防災対策について書いた記事がありますので、ぜひそちらもチェックしてみて下さい。
石川県地震震度6に関するまとめ
地震や自然災害はいつ起こるか分かりません。
だからこそ、日頃からしっかりと準備をすることは重要になってきます。
なにか特別なことをするのではなく、日常の生活の中に上手に取り入れていきたいですね。
最後までごらんいただきありがとうございました。