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今回も、前回の衣服編に続き、日常の中でも普段遣いが可能なモノを、防災対策として取り入れていく考え方=フェーズフリーなギアをご紹介したいと思います。
この記事では、防災対策(衣服について)の大切さが分かり、フェーズフリーなアイテムを選ぶ重要性が理解できます。
また、何を準備したら良いのかも分かる内容となっています。
その前に、タイトルにある聞き慣れない言葉『フェーズフリー』が気になる方もいらっしゃるかもしれません。
フェーズフリーとは、
生活の中にある、日常時という時間と、非常時という時間。私たちはこの2つの時間(=Phase)の連続のなかで暮らしています。その事実を考えると、日常時だけ、もしくは非常時だけにしか使うことができないモノやサービスよりも、両方のフェーズで便利に活用できるモノやサービスの方が良いと思いませんか?フェーズフリーは、そんな時間的な制約を取り払い、未来の命や生活を守るための新しいアイデアです。
https://phasefree.org/
災害用に特別なものを揃えるんじゃなくて、それが普段から使えるものだったら無駄なくていいよね!ってこと。
それにぴったりな趣味といえばキャンプや車中泊。
使うもの全てが災害時にも役立つという究極フェーズフリーな趣味です笑
ならば
キャンプや車中泊は興味あるけどよく分からないなー
なんて方のために、日常生活にも使えるグッズ選びついてお話ししていきたいと思います。
日常生活にも使えるキャンプギア ①テント
キャンプと聞いて、先ず多くの人が頭に思い浮かべるものと言えば、テントや寝袋(シュラフ)ではないでしょうか。
この2つのアイテムがあれば、災害時に家屋が倒壊した際や自宅で生活できない状況になった時にも安心です。
わたしの経験からお話ししますと、災害時は避難所が開設するまでに結構時間がかかる事があります。これは災害規模や避難者の数、自治体の準備体制によっても変わりますが、最低でも1日〜2日程度は寝る(横になって休める)スペースを自分で確保できると安心です。
やっと入れた避難所でも、個人のプライバシーを確保するのはとても難しいです。
災害時はただでさえ不安や恐怖といった大きなストレスを感じています。それに加えプライバシーが確保できないというのは、想像以上に辛いものです。特に小さなお子様や女性などは体に変調をきたすこともあります。
なんだかとっても疲れるわー
そしてもう一点つけ加えるならば、避難所生活にストレスを感じた人が車中生活をすることで発症した、エコノミー症候群の問題です。
食事や水分を十分に取らない状態で、車などの狭い座席に長時間座っていて足を動かさないと、血行不良が起こり血液が固まりやすくなります。その結果、血の固まり(血栓)が血管の中を流れ、肺に詰まって肺塞栓などを誘発する恐れがあります。
厚生労働省HPより
エコノミー症候群の症状は、腫れ、痛み、発熱、呼吸困難などがあります。重症化すると、肺塞栓症や急性心不全を引き起こすこともあり、命にかかわることがあります。とても怖いことです。
でも大丈夫!!!
こういった問題を解決してくれるのがテントなのです。
テント選びのポイント
では実際テントを購入するにあたり、どのようなことをポイントにし選べば良いのでしょうか?
一言にテントと言っても様々です。ネットで調べたりお店に行っても種類が色々あって分かりませんよね。
ではテント選びをする上で重要なポイントを3つあげてみましょう。
- サイズと形状
テントは人数に合わせた適切なサイズを選ぶ必要があります。もしもあなたが独身ならば1人用のテント、ご家族が4人ならば4人用を選びましょう。しかしメーカー記載の人数は快適性までを考慮していません。スペース的に余裕が欲しいならば使用人数+1人と覚えておきましょう。また、使用目的や設置場所に合わせて適切な形状を選ぶことも重要です。特殊用途ではなく一般的な趣味で使うならば組み立てが簡単で居住性(室内高)も高いドーム型がおすすめです。
通常テントの多くは、通気性に優れた素材で作られたインナーテント(メッシュ構造のものも)の外側に、フライシートと呼ばれる防水性能が高いシートをかぶせる二重構造になってます。 - 耐久性と防水性
テントは天候条件にさらされるため、耐久性が重要です。特に、耐風性と耐雨性は、テントを選ぶ上で重要な要素です。耐風性があるテントは、風の強い場所で安定して設置できます。防水性が高いテントは、雨天時に快適な宿泊環境を提供してくれます。 - 重量と収納性
移動や運搬の際に重要なファクターです。徒歩や電車での移動をするなら軽量で収納性が高く、設置が容易なテントを選ぶことが望ましいです。特に、バックパッキングやトレッキングなどをする場合は、軽量なテントが必要不可欠です。
例として大人2人+子供3人という設定でテントの候補を考えてみました。
テントは各社リーズナブルなものから高級品までありますが、価格と性能のバランスも良く、知らない人はいないというコールマンというアメリカのメーカーの商品から2つ選んでみました。私自身、今まで使用してきたテントは全てコールマンのものです。
アウトドアをやらない方には初めて耳にするコールマンという会社。
コールマンは、1900年代初頭にアメリカ合衆国のカンザス州で誕生しました。創業者のW・C・コールマンは、ガソリンランプを製造する会社を設立し、その後、アウトドア用品やキャンプ用品の製造にも進出しました。コールマンは、第二次世界大戦中にはアメリカ軍にも供給し、その品質と信頼性で評価されました。その後も、コールマンは革新的な製品を次々と開発し、アウトドア愛好家たちから支持を得ています。現在では、ランタン、テント、クーラーボックス、スリーピングバッグなど、幅広い製品を展開しています。コールマンは、アウトドアの楽しみを提供するリーディングカンパニーです。
テントはサイズや素材によって価格が変わってきますが、しっかりしたファミリー用のテントだと30000円〜60000円辺りが中心です。アウトドア製品と考えると特別高いわけではありませんが、これからキャンプを始める方にとっては少し抵抗感を感じる価格かもしれません。同じ様なサイズで価格が10000円程度の安価なモノもあるにはあります。
ただし、もしもあなたが何かしらの趣味が有るならば、それに照らし合わせて考えてみてください。
価格の違いってなんですか?
同じ価格で中身がまったく同じことってないですよね。
お寿司やお肉やお酒に置き換えれば分かるはず笑
製品の品質は価格なりなんです。
もしもタイトルにある通り、キャンプを楽しみいざという時の防災対策にしたいならば、個人的にはしっかりしたものをおすすめしたいです。後になって安物買いの〜になるのは悔しいですからね。それも私の経験談(失敗談)からハッキリ言えることです笑
パパとママ+お子さん 5人家族におすすめのテント
最初に紹介するのは『コールマン(Coleman) テント タフワイドドームV 300スタートパッケージ』です。
タフワイドドームは2003年に発売されて以来、細かな部分の改良を重ねながら今日に至っています。
大きさの割に価格も手頃なので、ファミリー層を中心に人気のあるシリーズです。
最大の特徴は300cm×300cmの広さと、大人も立つことが出来る185cmという室内高。
5人までのご家族であれば十分な広さです。
また、これ程大きなサイズにもかかわらず、アシストクリップがあることで1人でも設営が可能です。
スタートパッケージは、インナーシート(テント内に敷くもの)とグランドシート(地面とテントの間に敷くものです)がセットになったお得なパッケージになってます。色も落ち着いたアースカラーでおしゃれです。
快適性をUPさせる2ルームテント
次に紹介するのは、更に快適性をプラスしたのが2ルームタイプ。
『コールマン(Coleman) テント タフスクリーン2ルームハウス MDX』です。
いわゆる寝室にリビングが付いた感じです。
そんなに広さって必要なのかな?と思われる方もいらっしゃいますよね。
キャンプというのは何かと荷物が多くなりがちなんです。ベテランキャンパーさんは最低限の荷物で快適に過ごす方法を心得ているので、そのようなことはありませんが、初心者のうちはあれもこれも持っていこうとなってしまうんです。
それにテーマにも有るような災害時にも活用というところで考えると、狭くて不便はあっても広くて困ることは無いと思います。
また、晴れならば外に置いておける荷物も雨ではそうはいきません。
なので寝室以外に活動スペースがあるのは安心感や快適度がかなり増します。
リビング部分がプラスされた分、就寝スペースは若干狭くなりますが、隣に落ち着いて食事をとれるスペースが有るのは便利です。インナーテントの寸法は300×250cm、室内高は175cm。リビング部分は340☓260cmで高さ215cmです。
広くて快適なのは良いけど、設営が大変なのでは?
心配いりませんよ!
こんな大きなテントですが、アシストフックがあるおかげで1人での設営も可能という笑
(こっそり公園か河原で設営してから本番が安心です・経験談)
きっと子供たちから尊敬の眼差しで見られるはずです。
パパ凄いよ! かっこいい♥
ソロキャンプ、カップルやご夫婦ならば
ソロキャンプやカップル、ご夫婦の組み合わせなら、2~3人用のタイプがおすすめです。
『コールマン(Coleman) ツーリングドームエアー/LX+』
インナーサイズは210☓180。室内高は110cmと、ファミリー用に比べると小さくなります。
最大の特徴はオプションの専用ファンを付けることで、換気機能が格段に上がったということ。テント内の熱や湿気を効率よく排気できるので、夏場の気温が高い時期にも快適にテント内で過ごせるということです。
室内高が低いのは確かに残念ですが、平均的な身長であればあぐらをかいて座ることは可能な高さ。
また、背が低いことは強風の際にはメリットにもなります。
もう少し価格を抑えたい方には、1つ前の型番が安く狙い目かもしれません。
『コールマン(Coleman) テント ツーリングドーム LX 2~3人用』
異なる点はオプションの専用ファンが無いことと、カラーリングだけで、細かな変更点はありますが大まかな部分に関しては変わりません。その点さえ問題なければ型落ちはかなりおすすめです!
いかがだったでしょうか。
テントは、災害時にはプライバシーの確保やエコノミー症候群から家族を守ってくれる心強いアイテムになります。いつ起こるかわからない災害のための準備と考えると、なかなか手が出しづらいアイテムですが、趣味にしてしまえば無駄にもなりません。
それどころか、ご家族で一緒に楽しめる趣味として、ステキな笑顔にも繋がるのではないでしょうか。
次回は、普段遣いできるようなフェーズフリーなキャンプギアを紹介したいと思います。
最後までご覧いただきまして、ありがとうざいました。
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