トイプードルがプレゼントしてくれた3つのこと
ではいきなりですけど発表します!
我が家のトイプードルが、私たち家族にプレゼントしてくれた3つのこととは!?
- 家族共通の話題ができた
- 家族が笑顔になる時間が増えた
- 弟(犬)ができたことで娘が優しくなった
おそらくこの記事を読んでくれている方は、これからペット、それもトイプードルやわんちゃんを飼おうと考えている方が多いと思います。
過去に何かしらのペットを飼ったことがある方ならば、なんとなく想像できることも多いと思いますが、初めて飼育する方にとっては、あれはどうなんだろう?これはどうなんだろう?
分からないことや知りたいこと不安がたくさんあるのではないでしょうか。
タイトルにもしたように、実際に家族の一員としてトイ・プードルを迎えたことで、良いことはたくさんありました。
けれど正直、大変なこともあります。
良いことばかり書くのは簡単ですが、飼育は小さな命を預かるという大きな責任が生まれることも決して忘れないでください。
今回は、昨年からトイ・プードルを飼い始めた私の経験談や、わんちゃんがプレゼントしてくれた3つの良いことについてお話しできたらと思います。
悩める皆さまの一助になれば嬉しいです。
命だからこそ しっかり考え迷うべき
まず最初に、しっかりと向き合わなくてはならないペットを取り巻く厳しい現実からお話します。
現在日本において自治体による犬猫の殺処分頭数は、毎年減少の傾向にあるとはいえH29年度の統計では、犬猫合計で43,216頭(環境省H29年度統計資料による)に登り、その多くが自治体に引き取られるまでは、可愛がってくれていた飼い主がいた犬や猫たちになります。
https://j-pettrust.com/social-issue/
驚くことに1日平均で118頭の小さな命が、人間の身勝手な理由で殺処分されています。
10年前に比べるとものすごく数は減ったそうですが、それでもなおこれだけの命が奪われていることから目を背けてはいけません。
猫や犬に限らずペットは癒やしですし可愛いです。
しかし、人間と同じように病気にもなれば性格も違います。歳も取ります。
思い通りにならないことも多いです。
命の重みをしっかりと受け止め、その上で飼うか飼わないかを判断する必要があると思います。
実際我が家も、家族会議を幾日も重ね、飼うまでにはかなりの時間を費やしました。
出会いは突然に
そのトイ・プードルとの出会いは突然でした。
その日、自宅近くにあるショッピングセンターへ家族で買い物にでかけました。
店内を歩いてると、娘がペットショップに立ち寄りたいと言い出したのです。
以前から、行けばちょっと立ち寄る程度だったのですが、その日はいつも以上に押しが強い。
実はその行動には伏線がありました。
その頃はコロナ禍で学校が休校となり、自宅でのリモート学習がしばらく続きました。
クラスのお友達や先生とは画面越しに顔を合わせ、勉強をする毎日。
ここまでは普通の話ですが、なんとクラスのお友達の何人かがわんちゃんを飼っていたのです。
授業の合間の休憩時間中に、そのわんちゃんが可愛らしい鳴き声と共に、ちょこちょこと画面に入ってくるわけですから、当然小学生の子どもたちは
「かわいいー」
と大盛りあがりです。
娘もそのキャーキャー言っているうちの一人でした。
ペットショップにいた天使
立ち寄ったペットショップには、かわいい猫ちゃんやわんちゃんがいっぱい居ました。
ショーケースに張り付くようにしている子どもたちも多く、コロナ禍でしたが、いやコロナ禍だからなのかもしれませんが、ペットに癒やしを求め飼育検討されている方は多いんだなと、店の盛況ぶりを見ても感じました。
わたしは元々ペットにそれほど興味もなく、妻に至っては動物嫌い。
ただ娘だけでが、わんちゃん欲しい欲しい病の真っ只中。
子供が占拠しているケースを飛ばしながら店内を歩いていると、誰もみていないケースがひとつありました。
中に居たのは小さなトイ・プードルでした。
一目惚れとでも言うのでしょうか、何か心に感じるものがあったのかもしれません。
そしてその日以来、学校から帰ってくるとお店に見に行くというルーティンが始まりました。
一人では行けないのでもちろん親同伴です笑
募る想いと現実の狭間で
店に毎日通うものですから、そりゃ店員さんにも顔を覚えられてしまいます。
あ!あの子ね。みたいな感じでにこやかに挨拶してくれます。
幾日か通ったタイミングで店員さんが声を掛けてきてくれました。
とっても元気で健康な子なんですよ
確かにその言葉通り、いつ見に行っても元気に走り回っていました。
気のせいかもしれませんが娘の顔も覚えてくれているようで、行くとしっぽをフリフリしてくれ、帰るときには少し寂しそうな表情をするのです(そう見えていただけかもしれませんが)。
そして店員さんは、畳み掛けるようにこう言ってきました。
もし良かったら抱っこしてみますか?
せ、せ、せっかくですけど
そうです。体験してしまったら、もう戻れなくなるやつです笑
娘もしばらく考えましたが、そのときは丁寧にお断りしました。
帰りの車の中で娘にその理由を聞くと、
抱っこしても飼えないし、寂しくなるだけだからいいよ
親としては何とも言えない気持ちですよね。
叶えてあげたい気持ちが半分。
もう半分は、最初にお話したとおりペットを飼うことは命を預かることという現実を、娘やわたしたちがきちんと受け止められるかという不安が半分でした。
実際飼うとなると、ペットにかかる費用も馬鹿にできません。
飼育にかかる費用は多岐にわたりますが、代表的な部分を挙げると
食費:人と同じように食事の費用が必要です。ペットの種類や大きさ、飼育期間によって費用は異なりますが、毎日の食事やおやつの費用がかかります。全体的にペット専用品と言われるものは価格も高目です。
獣医費:獣医師による診察や予防接種、病気やけがの治療などが必要になる場合があります。また、高齢になると健康状態が不安定になることがあり、その場合には定期的な検診や治療が必要になることもあります。介護が必要なペットのための施設などもあったりします。
飼育環境の整備費用:ペットを飼う場合、飼育環境を整備するための費用が必要になります。例えば、犬や猫を飼う場合には、トイレや寝床、おもちゃ、爪とぎ用のクレージングポストなどが必要です。また、飼育スペースの清掃用品や消臭剤、防虫剤なども必要になります。
エネルギー価格の高騰や物価上昇に加え、こういった現実的な問題が重なってくるわけですから、ペット飼育は決して簡単なことではないですよね。
多分、娘もそういうところを娘なりに考えてのことだったのでしょう。
けど、難しいとはわかっていても、そんな簡単に諦められるものでもありません。
飼えなくてもいいから、せめて毎日様子を見に行きたいということになりました。
接近遭遇しちゃったら
それから数日後、私と娘の二人で会いにいきました。
すると今度は、いつもと違う店員さんが声を掛けてきてくれました。
実際この頃になると、わたしや妻(動物嫌い)の心の中にも、なんだか不思議な感情が芽生えていました笑
何度も顔を合わせることで相手を好意的に感じるようになるという、ザイオンス効果(単純接触効果)というやつです。
ザイオンス効果とは、1968年アメリカの心理学者ロバート・ザイオンスが提唱した行動心理学の一つで、同じ人や物に接する回数が増えるほど、その対象に対して好印象を持つようになる効果のことです。日本では「単純接触効果」とも呼ばれています。
ちょっと抱っこしてみますか?
あ、ありがとうございます!じゃあー
ちょっと迷いましたが、今度は素直にご厚意に甘えさせていただくことに。
最初は私から抱っこすることにしました。
店員さんの腕の中からひょいと飛び乗ってきたそのわんちゃんは、まさしく天使そのもの。
もぞもぞ動きながらも、私の匂いをクンクン嗅いでいました。
時折こちらを覗き込むその瞳に、完全にやられてしまいました笑
どちらかといえば猫派だった私ですが、その瞬間から犬派の仲間入り。
あー犬ってこんなに可愛いんだなー
心からそう思いました。
さあお次は娘の番です。
そっとわたしの腕から娘に手渡すと、わんちゃんはもぞもぞと娘の腕の中に入っていきました。
娘は私のようなオーバーリアクションではなく、幸せをじっくり噛み締めているような、なんとも言えない表情でした。
束の間の夢のような時間。
しかし帰りの車の中はなぜか無言。
きっとお互いにわんちゃんを飼うことを頭の中で想像しながら、けれども現実的に難しいよなとか、無理かなとか、飼いたいなとか、いろんな感情が入り混じっていたのだと思います。
こんな気持ちになることは抱っこする際に想像はしていましたが、その日以来、娘のわんちゃん飼いたい指数はぐっと上がってしまいました。
おまけに私の中の指数までもが爆上がりするという結果に。
後編に続きます。
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