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2011年に起こった東日本大震災。
ボクの娘は0歳児でした。
その時、赤ちゃんがいるボクたち家族に何が起こったのか、何が必要になったのかのをお話しします。
大地震はいつ起きるか分かりません。
記事を更新している2023年5月15日現在、この1週間で震度4以上の地震が6回、震度3以上は14回も発生しました。
また向こう20年以内に、南海トラフ地震が起きる確率が非常に高いと、新聞テレビでも報じられています。
準備をしておいて損をすることはありません。
しておけば良かった。
誰もが後になると思うものです。
そんなことにならぬよう、普段から防災意識を高く持って、万が一に備えましょう。
今回の記事を読むことで、防災意識が高まり、準備すべきもの(特に赤ちゃんや小さなお子さんがいるご家庭)が分かります。
12年前の3月11日 東日本大震災があった日
体験したことがない揺れ
12年前の3月11日、その日は娘の保育園の入園説明会でした。
14時46分、妻と娘を保育園に送り出し、わたしはひとり自宅にいました。
物凄い音と共に家全体が激しく縦横に揺れ出しました。
普通の地震なら直ぐに収まる揺れがまったく収まりません。
正確な時間は分かりませんが、もしかして揺れが止まらないのでは?
生まれてはじめて、この世の終わりかもしれないと本気で感じたほどです。
大きくゆっくり地面がスライドしているような感覚で、揺れは何度も何度もやってきました。
テレビを付けると、その規模の大きさにびっくりしたのを覚えています。
パニックの始まり
妻と娘の帰りを待って近所のスーパーに行きました。
大規模な震災だったため、このあとしばらくは物資の流れが悪くなることもあるでしょう。0才児だった娘もいましたし、停電などで冷蔵庫が使えなくなると困るので、常温保存できる食料や生活雑貨を確保しておこうと考えました。
ところが、お店について店内を見てびっくり!
棚には何も置いてありません。
正確に言うと、商品はすべて買い尽くされてしまったのでした。
もちろん紙おむつやミルク類もありません。
TVをつけると、時間とともに東北地方での甚大な被害の状況が明らかになり、
都内では帰宅困難者が街に溢れ、千葉湾岸エリアの工場地帯では火災なども発生していました。
次の日になると福島第一原発が爆発し、放射能汚染の心配も出てきました。
今まで動いていたものが止まり、有るものが無くなって初めて、防災のための準備や対策がどれだけ大切だったかを思い知らされることになりました。
わたしに限らず世の中の殆どの人が、「いつかは来ると思っていた大地震であっても、まさか今日来るわけがない」という思い込みと甘さがあったと思います。
防災対策は絶対に必要
震災を経験し、あたりまえの日常が失われ、ライフラインが止まってしまった時、やはり万が一の備えは絶対に必要だなと実感しました。
まして赤ちゃんや小さなお子さんが居る方は、さらにその必要性は高まると思います。
当時0歳だった娘を持つ私が震災を経験した中で、どのようなものを普段から準備していたら良かったか、その過去の反省点から学んだことを、赤ちゃんや小さなお子様の子育て中のパパママにアドバイスさせていただけたらと思います。
もちろんここに挙げる以外にも、ご家族のスタイルや人数によっても違いは有ると思いますが、悩めるパパやママの一助になれば嬉しいです。
防災用品 必要リスト
防災対策に必要な物資の備蓄期間は、災害の種類や被災地の状況によって異なりますが、一般的には最低でも3日分から1週間分程度の備蓄が推奨されています。
また、災害規模によっては、ライフラインの完全復旧までに1週間以上かかることもあるので、スペース的な余裕があるならばやはり1週間分は確実に確保しておきたいものです。
以下に、実際にこれが無くて困ったものと、ストックがあって助かったものを必要リストとして挙げておきます。
これだけは抑えておきたい!
飲料水
東日本大震災の時は放射能汚染の問題もあったので、赤ちゃんだった娘のことを考えると、飲料水に関してはかなりナーバスになりました。
しかし水に関しては普段からある程度のストックをしていこと、自治体が井戸水を配ってくれたこともあり、震災時も水道復旧まで困ることは有りませんでした。
ちなみに我が家では、2リットルのペットボトルをストックとして4ケースで24本(48㍑)を保管していました。
一般的に成人が1日に必要な水分量は2~3㍑といわれています。
粉ミルク
スーパーやドラッグストアからまたたく間に消えてしまいました。
粉ミルクを必要な方は最低でも1週間分の量を常にストックしておくことをお勧めします。
娘の場合、母乳で育てていたので粉ミルクは必要ではありませんでしたが、災害時などで過度なストレスを感じた場合、分泌量に影響することはあるらしいので、万が一のために粉ミルクは保管しておいても良いと思います。
紙おむつ
粉ミルク同様、あっという間にお店から消えてしまったのが紙おむつです。
これは無いと本当に困ります。災害時に自宅で過ごせるならば色々とやりくりも出来ますが、避難所であったりすると臭気の問題なども出てくるので、余分にストックしておくことをお勧めします。
もちろん、救援物資として避難所などで配布されることは考えられますが、その場所がいつ開設されるか、量が十分にあるかなどはその災害規模や自治体によっても様々です。
健康な赤ちゃんが一日に必要とする紙おむつの枚数は、年齢や排泄量によって異なりますが、一般的な目安として言われているのが、以下の枚数です。
・新生児〜1ヶ月:1日に10〜12枚
・1〜3ヶ月:1日に8〜10枚
・3〜6ヶ月:1日に6〜8枚
・6ヶ月〜1歳:1日に6枚
ウエットティッシュ
災害時で水がない場合、十分に手洗いなどが出来ずに、衛生面で困ることが考えられます。
そんな時にあると便利なのが、ウエットティッシュです。
消毒を兼ね備えたアルコールが入ったものと、赤ちゃんのためのノンアルコールの2つのタイプがあると重宝すると思います。
ビニール袋
おむつや汚れた物のあと始末、食器の代わりや仕分けなどにも役立ちます。
最近は、臭い漏れを防ぐ防臭タイプのものがあります。
この商品はピンきりで、防臭効果が薄いものがあるため、しっかりしたものを準備することをお勧めします。
安いものもありますが、効果が薄く、安物買いの銭失いになりかねません。
ボクがキャンプや車中泊に利用しているものをひとつ紹介しておきます。これはかなり優秀ですよ。
Mサイズならば、おむつ以外の生ゴミ処理などにも使えるので便利です。
大人が直接用を足すにはLサイズが安心です。
ちなみにボクはその中に凝固剤を入れ、トイレが無い野営キャンプや車中泊に利用しています。
ビニールに関しては、場所をそれほど取らないので、普段から100枚入り程度のものを1個ストックしておくと良いと思います。
また、湯煎調理にも使える耐冷、耐熱のポリ袋などはあると絶対に便利です。
火が確保できれば、炊飯なども出来ます◎
おすすめは『アイラップ』です!
湯煎や電子レンジにも対応していて、熱で溶けたり成分が食品に混ざるようなことがありません。
カセットコンロ
今はオール電化のお宅も多いと思いますが、電気が無いと何も出来ません。
そんな時でもカセットコンロがあれば、赤ちゃんのミルクを作ったり調理をすることも出来ます。
お湯を沸かせると衛生面でも煮沸が出来るので安心です。
絶対に確保しておきたいものの一つです。
安価なものもありますが、避難場所によっては風が吹くところもあるので、断然風防付きをおすすめします。ケース付きであれば持ち運びにも便利です。
これはあくまでも緊急時の使い方ですが、災害が冬の場合は暖をとることも出来ます。
コンロがあっても肝心なガスが無いと困るので、カセットコンロ用のガスカートリッジも併せてストックすることをお忘れなく。
風防付きのタフまるならば、屋外避難時にも風の影響を受けにくいです。
また、ケースもついているので保管時や持ち運びにも便利です!
トイレットペーパー
本来の目的以外にも、様々シーンで使用できます。
食器を拭いたり、雑巾の代わりにも。
6個入りが一つあれば1周間は困ることは無いと思います。
凝固剤
トイレが自由に使えないのはとても困ります。
当然、避難所などの仮設トイレなども数が限られますので、家のトイレのように自由には使えません。
それは、想像以上にストレスです。
そんな時にあると便利なのが車用の携帯用トイレなどですが、専用品は意外と高価です。
そこでお勧めしたいのは、先程もお話しした水分などをゼリー化させる凝固剤です。
これと大きめのビニール袋があれば、簡易トイレの代わりとして使用が可能です。
また普通サイズのビニール袋に凝固剤を入れれば、歯磨き後の排水やスープの残り汁の廃棄などにも役立ちます。
僅か1gで150〜200cc程度をゼリー状にすることが可能です。
レトルト食品
常温保存できるものと言うと、まず思い浮かべるのはカップ麺でしょう。
災害が起こった季節にもよりますが、温かい食事は心をほっとさせてくれます。
よくある乾パンやクラッカー類だけの食事では飽きてしまい、食欲が落ちるのは健康面からもよくありません。
スープ類やレトルト類なども、先程挙げたカセットコンロがあれば調理可能ですので、セットで準備しておくことをお勧めします。
また赤ちゃん用のベビーフードなども忘れずにストックしておきましょう。
石油ストーブ
こちらも季節によって不要なこともありますが、冬や夏以外の夜などにはあると助かることは多いと思います。
大人ならば多少の寒さは我慢できますが、赤ちゃんや小さなお子さんはそうはいきません。
体力低下は健康面にも影響がありますので、暖の確保は意外と重要だと思います。
また石油ストーブは、湯沸かしや調理などの際にも役立ちます。
ボクが使ってるのは、ランタンがそのまま大きくなったようなかわいいトヨトミのストーブです。
木造7畳までなので、大きな部屋全体を暖めるには若干パワー不足です。
実はもう一台、こちらも所有しています。
広いお部屋やリビングなどには木造17畳タイプがおすすめです。
ホワイトカラーはどんなお部屋にも合いますよ。
オリーブやブラックもありますので、アースカラーやかっこいい雰囲気を狙うならそちらもありかもです。
シーズンが近付いたら灯油の保管も忘れずに。
なにかあってからでは灯油の確保自体も難しくなりますからね。
女性でも楽に運べる10リットルタイプのものも人気があります。
スマホのバッテリー
今や日常の生活に欠かすことが出来ないスマートフォン。
スマホは主たる目的である通話以外にも、様々な機能を持ち合わせています。
東日本震災時、通話回線がダウンしている時でもTwitterが利用できたこと、情報拡散や情報発信、情報提供が救助に繋がったこともあり、その利用価値が一躍話題にもなりました。
またメールやLINEを利用して、家族や友人の安否確認に役立ったという経験がある方もいらっしゃると思います。
状況を伝えるの際に、写真が簡単に撮れることも大きいです。
そんな万能なスマホですが、バッテリーが無ければ何の利用価値もありません。
災害時には避難所や自治体機関などで充電することも出来ますが、充電するまでに何時間待ちのような状態になることも容易に想像できます。
電力が復旧するまでの間、最低限のバッテリーは備えておくべきでしょう。
その際、ご家族で一つしかない場合、薄型タイプでは全員分の電力確保は不可能ですので、薄型軽量タイプを使うのであれば、普段使用を見据えて各自が持っておくと安心です。
この手の商品もピンキリですが、あまりにも安価な中華製品は、安全対策が危ういものもあります。
災害避難時に突然の発火などになったら、目も当てられません。
ある程度、信頼がおけるAnkerなどのメーカーを選びましょう。
以下の商品は小型にも関わらずiPhoneを4回充電できる容量です。
また普段はあまり充電することがない人でも、情報入手のために、いつも以上にスマホを見る時間は長くなります。その点も注意して容量なども選ぶことをお勧めします。
理想としてはご夫婦で1台ずつ確保しておきましょう。理由は1台が何らかの理由で(水に濡れる水害など)使えなくなることも考えられるからです。
バックアップも兼ねて2台持ちを強くおすすめします。
また常にフル充電しておけば、いざというときにも安心です。
特別ではない フェーズフリーな考え方
防災対策なんていうと、なんだか特別なものを用意しなくてはならないと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実はそんなことはありません。
最近、目や耳にする言葉『フェーズフリー』というキーワードはご存知ですか?
生活の中にある、日常時という時間と、非常時という時間。私たちはこの2つの時間(=Phase)の連続のなかで暮らしています。その事実を考えると、日常時だけ、もしくは非常時だけにしか使うことができないモノやサービスよりも、両方のフェーズで便利に活用できるモノやサービスの方が良いと思いませんか?フェーズフリーは、そんな時間的な制約を取り払い、未来の命や生活を守るための新しいアイデアです。
https://phasefree.org/
何か特別なものを準備するのではなく、どちらの際にも利用できるモノ選びを普段から生活に取り入れていこうという動きです。
この点に関しては、別記事で詳しく書かせていただこうと考えています。
また、ストックに関しても同じように、普段から利用しているものを少しだけ多めに保管し、期限切れなどの無駄が出ないよう定期的に消費し循環させていく『ローリングストック』なども重要です。
防災準備あるあるで、何をどれだけ保管しているか分からなくなり、肝心なときは期限切れで使えなかったなんて事はよくあることです。
先程挙げたリスト品などもその考え方の延長で準備活用しておけば、いざという時に必ず役立つと思いますので、ぜひ日常の生活に積極的に取り入れてほしいと思います。
災害は、いつだれにどこに起きるか分かりません。
ご自分のために、赤ちゃんやお子様のために、ご家族のために、準備してみてはいかがでしょう。
今回は、わたしの経験から、赤ちゃんや小さなお子さんの子育てをしているパパやママへお伝えしたかった防災対策について書かせていただきました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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